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工作>R8C/29評価基板の製作



はじめに

ルネサス社のマイコン「R8C/29」の評価基板を製作していきます.

本ページでは, 秋月電子で販売されているマイコンボードを拡張する形で, 製作に必要な物や方法を記載します.

ルネサス社とは

ルネサスエレクトロニクス株式会社(以下, ルネサス社)は, 三菱・日立・NECから分社された半導体メーカです. 自動車関連をはじめ, 日本のメーカでは多くこのルネサス社の半導体が利用されているようです.

R8C/29とは

R8CはPIC, AVRなどといった「マイコン」と呼ばれる分類の一つです. 趣味で使う人はあまり見ない気がしますが(私もArduinoスタートでしたし), 特に日本の企業ではよく使われるようで名前だけは昔から知っていました. 数あるマイコンのうちのこの29というものは, SSOP20ピンとなっています.

説明が面倒なので, 公式サイトをご確認ください → R8C/29 | ルネサス エレクトロニクス

目的・動機

マイコンで周辺機器を制御する際, 書き込みの環境やマイコンの足から周辺機器に配線接続をしなければなりません. しかし, この配線接続はつなぐ線がおおく, ごちゃごちゃしてしまいます.

ここで, この接続を予め基板で行い, 動作実験も書き込みも手軽に行える「評価基板」があると便利だろうと思い, やってみることとしました.

特徴

基板左下にIOポートを用意しています. (計13+GND) ここに外部機器を接続することによって制御が可能となります.

秋月基板利用Arduinoボードの製作 でもやりましたが, FT232RLのシリアル変換モジュールは取り外しできるようにします. (FT232RLのモジュールが高価なため使い回しできるようにしたい)

LEDは電源・通信(TX・RX)・モード(書き込み・通常)・リセットの4種6個利用しています. これによって, 正常に動作しているのかがよく分かるようにします.

用意するもの

ICを単体で購入してハンダ付けしてもよいかなと検討しましたが

ということで, 秋月電子から販売されているマイコンボードを利用することになりました. ここのページでは, そのマイコンボードを更に使いやすくするために, RS232C変換(USBから)のモジュールを搭載し, 書き込みモードやリセットスイッチを取り付け, IOピンを端っこに並べます.

部品参考備考
名称型番など個数販売店通販コード単価合計
マイコンボードR8C/291秋月K-03762800円800円
USBシリアル変換FT232RL1秋月K-06693800円800円
基板Bタイプ1秋月P-03230100円100円
ICソケット24ピン600mil1秋月P-0003260円60円
ピンソケット1x211秋月C-0577980円80円必要分を分割
2x211秋月C-05780100円100円
ピンヘッダ1x71秋月C-0016740円40円
2x211秋月C-0008250円50円
トグルスイッチ6P1秋月P-00301100円100円2回路入が必要
プッシュスイッチモーメンタリ1秋月P-0878530円30円
抵抗1kΩ5秋月R-251021円5円単価計算
LED好きな色・好きな大きさ(私は3mm品を利用)
スペーサーM3-10mm4秋月P-0747530円120円私は12mmを利用
ネジM3-6mm4近所のホームセンターで購入

その他, AWG22のより線(赤・黒)とスズメッキ線を利用しました. スペーサーに関しては台湾で購入したものを利用したので, 秋月で購入可能で同等品として利用できる代わりのものを記載しています.

利用部品

※注 上の画像は一部製作途中の仕様変更により写っているが使っていない部品・写っていないが使った部品があります.

実装図作成

☆準備中☆

組み立て

まず, R8C/29マイコンボードにピンヘッダ(1x2, 1x2, 1x3, 2x5, 2x8, 2x8)を取り付けます. そのうちRESETとMODEに関しては上になるように取り付けます.

組み立て1
組み立て2

場所間違え(ずれ)を防ぐため, 予めピンソケットを取り付けてしまいます.

組み立て3
組み立て4

先に取り付けないと部品が差し込めないような箇所は注意します.

組み立て5
組み立て6

基板が完成しました.

組み立て7
組み立て8

LEDを多く取り付けました. 裏面はなかなか混み合っています.

組み立て9

すべての部品を取り付けた様子です.

配線1
配線2

RESETおよびMODEスイッチとスイッチをつなげるケーブルをピンヘッダ・ソケットと赤黒のAWG22の配線で製作します. 熱収縮チューブで保護しました.

完成図

ビスとスペーサーで足を作って完成です.

利用方法

別ページにて記事を作成予定

おわりに

評価基板を作ることによって, 実験がより手軽に行えるようになりました.

ブレッドボードを利用して配線接続することは可能ですが, 時間がかかり, ごちゃごちゃする上に, 終わったらまた配線を取り外さなければなりません. 配線ミスをするという可能性も出てきます. そのため, このようにして評価基板を作るということは利点が大きいと思います.

今後はこの評価基板を利用し, 各種実験を行っていこうと思います.

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