工作>パッチケーブル
はじめに
「パッチケーブル」を製作します. 主にギターなどのエフェクター同士をつなぐケーブルとして使われます. パッチケーブルは非常に短いので, 一部作業が難しかったり, ケーブル長の調整を慎重に行う必要が出てきます.用意するもの
部品
名称 | メーカ | 型番 | 参考価格 | 個数 | URL |
---|---|---|---|---|---|
モノラルフォーンプラグ(L型) | NEUTRIK | NP2RX-B | 680円 | 2 | トモカ電気-NP2RX-B |
1芯シールドケーブル | BELDEN | 9778 | 420円 | 1 | トモカ電気-9778 |
※ケーブルは最小購入長が1mです
(注)ケーブル長について
パッチケーブルにで必要なケーブルの長さは「製品のプラグの終端から終端までの長さ」+10cm が妥当です.
(例) 15cmの製品を作りたい→ケーブルは25cmでカット
工具
利用工具は以下の通りです.
- ニッパー
- ペンチ
- ワイヤーストリッパー(カッターで代用可)
- はんだこて
- はんだ
※ケーブルが太いため, 大きめのニッパーをおすすめします.
製作
まず, ケーブルのカットを行います. 長さは上でも説明している通り,
「製品のプラグの終端から終端までの長さ」+10cmが妥当です.
プラグを分解します. 中に黒いプラパーツがはいっていますが, 一部カットします. (画像参照・太いケーブルを使う際にカットする部分です.)
被覆を剥ぎ取ります. 外側のシールド線をむき出しにした後, 芯線を剥ぎ取ります. 長さは画像を参照に, 実際のパーツと合わせてご確認ください.
先にゴム部品を通します. (重要) ※画像ではプラパーツも通していますが, これは後からでもはめ込めるものなのでこの時点で取り付ける必要はありません.
先に芯線(ホット極)を取り付け, その後シールド(コールド極)をはんだ付けします. 部品側とケーブル側の両方に「半田めっき」を事前にしておくと簡単です. その後, プラスチックパーツを画像のようにはめ込みます.
画像の通りにはめ込んで, ねじ込みをしたら片側が完成でです.
同じ作業を反対側も同様に行います.
おわりに
今回はNEUTRIK・BELDENといった一流メーカの部品を使いました. 比較をしていないので「安いケーブルより良い」とはいえませんが, 評価の高いケーブルですし, きっと良いでしょう. 今回の記事のケーブルをそのまま長くすると, 普通のシールドケーブルになります. その際はL型(型番:NP2RX-Bなど)ではなく, ストレート型(型番:NP2X-Bなど)を使うとよいでしょう.
また, 自作することで製品版より安く製作することができます. この手の作業でしたら, 比較的簡単に行えますし半田付け経験が少ない方でも挑戦してみてはいかがでしょうか.