工作>マイク変換ケーブル自作
はじめに
近年, PCや携帯端末の小型化・薄型化に伴い, できるだけ数少ないポート数で多くの機能を実現できるようにと入出力端子の小型化が図られています.
PC・スマートフォン等の電子機器には, 「ヘッドフォンジャック」と「マイクジャック」が多くの機器に備えられていると思いますが, 最近の機器では4極端子を利用してポート数を1つにしているものが見られます.
市販されている製品として, 「ヘッドセット」と呼ばれる, ヘッドフォンとマイクがセットになった製品が存在します. 有名なものといえば, iPhoneに付属しているあのイヤホンでしょうか. 口の近くにあたるケーブルのところにマイクが有りますよね.
しかし, それぞれヘッドフォンとマイクを別で持っていたり, 音質の点を考えると別揃えたいという場合もあると思います. そこで, 今回は単体のマイクを利用したい際に使える「変換ケーブル」を作成しました.
市販でも4極コネクタを3極に変換するものが販売されていますが, 見た限りの製品はイヤホン出力とマイク出力ということで2分岐されています. 今回の目的は「マイクのみ」の利用でしたので, わずらわしい分岐ケーブルは使いたくないということも自作ということになった一因です.
利用部品
品名 | 型番 | 購入店 | 価格 |
---|---|---|---|
ケーブル | SMVVS 0.5x1 | 九州電気 | 10円 |
3.5mm4極ジャック | MP-435 | 秋月電子 | 115円 |
3.5mm3極コネクタ | MJ-073 | 秋月電子 | 60円 |
※1) 2015年5月購入時点の税込価格
※2) ケーブルは1m単位の購入. 80円/m(税抜)
写真と説明
利用する部品と使う予定のマイク. ステレオミニプラグのプラグインパワータイプのものです.
写真は [iBUFFALO マイクロフォン ミニクリップ ブラック BSHSM03BK]
利用するステレオプラグ(4極)とステレオジャック(3極)
ケーブルを10cmにカットし, プラグやジャックのカバーを先に通します.
ケーブルを画像のように剥ぎ取ります.
ジャック側はGND側をケーブルのシールド(外側), 3極の内先端(ステレオでいうL極)をケーブルの芯線(内側)としてはんだつけしています.
プラグ側は4極ということですが, 利用するのはGND極とプラグを立てた時の上から3つめの端子のみです. 画像の配線ではんだつけします.
カバーを取り付けて完成です.
おわりに
PCでSkype等をするときに楽にセッティングできる環境が整いました. 私が利用しているThinkPadが4極プラグでしたが, 他にも同様に4極プラグを採用しているPCを特にここ最近多く見るようになってきました.
また, 今回利用したのは本来DCジャック向けの電源ケーブルですが, 今回のような2極の配線としては良いのではないかと感じました. ハンダつけしやすいですし, 太いので断線の心配がありあせん.