工作>マッサージ機
はじめに
日常生活していると, 突然振動体が必要になることってありますよね.
家電量販店には「ハンディマッサージ機」という名前でスイッチを押すと振動が発生する商品が売られていることを見かけますが, 今回は小型であることが必要な条件だということで1から自作することにしました.
部品
用意した部品は以下の通りです.
- ケース(今回は木版)
- 電池ボックス(単4x2本)
- モータ(130タイプ)
- スイッチ(モーメンタリ方式・押しボタン)
- L字のパーツ(木版利用時)
急ぎで必要だったことより, ケースは木版から作成とありますが, 実際はタカチ社などからプラスチックケースとして販売されているので, それを利用すると良いと思います.
製作記
外装
外装は上に記載している通り, 木版から加工しました. 外形サイズは55x70x25[mm] (幅x奥行x高) となっています. タカチ社の製品から選ぶなら, SW型(SW-65か70)や, 電池ボックス内蔵のLC型のプラスチックケースが良いと思います.
なお, 木材ケースとして販売されているものなら(あるんでしょうか) いいのかもしれませんが, 木板からケースを作ることはおすすめしません. 寸法合わせが大変だったり, 強度的な問題などいろいろ考慮する必要が出てきますので.
内装
電子工作と言えるようなものではない非常に簡単な回路です.
[電池(ボックス)の+端子]→[スイッチ]→[モータ]→[電池の-端子]
AWG24の配線でつないでいます.
モータ
今回は振動発生が目的なので, モータが綺麗に回転していては振動の発生につながりません.
「振動モータ」として売られている製品は"分銅"という, 半円に近い形の金属の部品を取り付けることによって, 振動を生み出しています. しかし, 分銅単体ではてにはいらないため, 今回はおもりとなる部品として金属の廃材を利用しました. 130モータは薄いので干渉に注意です.
画像と説明
木のあたたかみを感じられると思います. (2.5mmの化粧板を利用しました) なお, 角は丸くなるようにテーパー加工しています.
スイッチは木版にΦ7mmの穴を, 電池ボックスとモータは両面テープで固定しています. また, 天板を支える為にL字の材料を利用しました.
まとめ
実際に肩や腰の痛みを抑制させるために利用してみましたが, なかなか効果としては良い感じです. 電動マッサージ器のシェアがある程度あるらしいですが, 理由も伺えます.
また, 本製品を利用することによって, 制御関連の実験等において「外乱」を発生させる際での実験装置としても使えると思います. また, 探せば他にもいろいろ用途はあるとは思います. 一家に一台, 振動発生装置はいかがでしょうか.