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はじめに

エフェクターの一つである「オートワウ」(別名:Qトリッパー)を自作します. オートワウは入力信号の強弱によって小刻みに音が振動するような効果が得られるものです.

準備

回路図は ひよこのページ - Qトリッパー を利用しました. 主に部品選定と設計に時間がかかります. (作るよりも時間がかかる)

部品選定

利用部品は以下の通りです.

部品参考備考
名称型番など個数販売店単価合計
FET2SK2461秋月2020
ダイオード1S2076A1秋月55
1N4007 1 秋月 5 5
LED 高輝度緑 1 秋月 20 20 OSG58A5111A
抵抗 1kΩ 4 秋月 1 4
4.7kΩ 4 秋月 1 4
10kΩ 2 秋月 1 2
22kΩ 3 秋月 1 3
47kΩ 2 秋月 1 2
470kΩ 3 秋月 1 3
1MΩ 2 秋月 1 2
コンデンサ 0.001μF 2 秋月 10 20 パナソニック積層フィルム
0.0047uF 2 秋月 10 20 ニッセイAMZ
0.047μF 1 秋月 10 10 ニッセイAMZ
0.1μF 1 秋月 4 4 TDK積層セラミック
1μF 1 秋月 10 10 Supertech積層セラミック
1μF 2 RS 50 100 フィルム
10μF 2 秋月 10 20 ニチコンFG
100μF 1 秋月 20 20 ニチコンFG
100μF 1 秋月 20 20 ニチコンMW
オペアンプ BA4580RF 1 秋月 0 0 ※試供品
変換基板 SOP-DIP 1 秋月 11 11 8ピン
細ピンヘッダ 1 秋月 8 8
ICソケット DIP8ピン 1 秋月 15 15
基板 C型 1 秋月 60 60
6.3mmステレオジャック MJ-161M 2 秋月 70 70
2.1mmDCジャック MJ-14 1 秋月 60 60
可変抵抗 50kΩ 1 秋月 40 40
100kΩ 2 秋月 40 80
つまみ ABS-28 1 秋月 20 60
スイッチ DS-008 1 マルツ 569 569
ダイキャストケース 1550BKK 1 マルツ 1382 1382

この他, 配線(ベルデン8503)や両面テープ等を利用しています.

実装図作成

Eagleを利用して実装図を作成しました. (自分用に作ったので文字がかぶっていますがご了承ください)

ボード図

コンデンサの高さの都合で, 後ほど一部変更しました. 右上が開いているのは特に意味はないです.

基板の製作

基板1
基板2

基板を作ります. ずいぶんとパーツ数が多いです. (ボード図を作るのに苦労しました)

基板3
ケース

基板が完成しました. ケースは台湾製の1550BBKというものを利用します. 黒メッキ済.

基板4
組み込み

ピンヘッダを取り付けます. ケーブル側にソケットを取り付けることによって, 取り外しが可能となります. ケースに合わせた様子が次の画像です.

ケース1
ケース2

穴をあけて, 部品を取り付けます.

ケース3
ケース4

上の画像の部分は混み合っていて配線が大変そうですが, 可変抵抗の向きを変えることによって対応できました.

組み込み
配線

基板のサイズに合わせて, 配線を行いました. ベルデンの8503を利用しています.

裏面
干渉

基板を合わせたところ, 膨らみはなく成功かなと思っていたのですが...コンデンサの干渉が起こっていました. ニチコンFGの35V品を利用していたからです.

ニチコンMW
解消

ニチコンのMWという背の低いコンデンサを採用したところ, 干渉が起こらずに済みました.

オペアンプ1
オペアンプ2

ローム社の試供品を利用します. 4558を利用しようかと思いましたが, それの改良版である4580を採用しました. 秋月だとJRCのNJM4580DDが販売されていますね.

オペアンプ3
オペアンプ4

基板を浮かせて細ピンヘッダをまっすぐ取り付けられるようにセットした後, ハンダ付けを行います.

オペアンプ5
オペアンプ6

というわけでSOPのチップをDIP可できました.

基板
ゴム足

基板が完成しました. 後は配線をつなぎ, つまみとゴム足を取り付けて完成です.

完成図

完成1
完成2
接続

音圧によって変化する音がなかなか楽しいです. ベース・ソロなどでスイッチを踏んで音作りすると楽しそうです.

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